『ファンタジア』(著:ブルーノ・ムナーリ、訳:萱野 有美、みすず書房、2006年)2019.05.12 09:16古民家を使って行った「伝説の生き物を探そう」というテーマのワークショップ。ある小学生の男の子は庭に咲いていた花からイメージを膨らませ、「花つむり」を描き出した。この「花つむり」は世界で1匹しかおらず、世界中を旅しながら自分の体の色と同じ色の花を育てていく。やがて世界中の同じ色の花...
『あなたへの社会構成主義』(著:ケネス・J・ガーゲン、訳:東村知子、ナカニシヤ出版、2004年)2019.05.02 08:32私たちは、よく「優れた教育のおかげで」といいます。しかし実際には、大部分の人々が経験した「学校教育」は、必ずしも幸せなものではなかったかもしれません。多くの人々にとって、学校での経験は、失敗への恐怖、競争に対する憂慮、耐えがたい退屈に満ちています。さて、皆さんにとっての学校教育の...
『メタ認知で<学ぶ力>を高めるー認知心理学が解き明かす効果的学習法』三宮真智子 2018年 北大路書房2019.04.29 11:39 「メタ認知」という言葉が教育現場の中で聞かれることも珍しくなくなりました。いや、むしろ教育現場の中で重要キーワードになりつつあります。本書の説明では、メタ認知(metacognition)とは、認知についての認知、つまり、自分自身や他者の行う認知活動を意...
『子どもと教師が紡ぐ多様なアイデンティティ-カナダの小学生が語るナラティブの世界』D.ジーン クランディニンら著、田中昌弥訳2019.01.23 04:16■子どもと教師が紡ぐ多様なアイデンティティ-カナダの小学生が語るナラティブの世界 D・ジーン・クランディニン+ジャニス・ヒューバー+アン・マリー・オア+マリリン・ヒューバー+マーニ・ピアス+ショーン・マーフィー+パム・スティーブス著田中昌弥 訳
『協同学習入門ー基本の理解と51の工夫』杉江修治 2011年 ナカニシヤ出版2018.11.08 11:35 今の時代、これだけアクティブラーニングだとか主体的・対話的で深い学びだとか言われている状況でありますから、いわゆる「一方向的な講義型授業」(この言葉自体にいろいろ思うことはありますがとりあえず)一辺倒で授業を行う先生は徐々に減ってきているのではないのかなと(肌感覚では)思います...
『新・コンピュータと教育』佐伯 胖 1997年 岩波書店2018.11.01 13:21 本書が出版されたのは1997年であり、パソコンやインターネットが急速に学校現場に普及され始めた時期です。一方で現在(2018年)はタブレット端末や電子黒板、プログラミングソフトが学校に普及している時期であり、書かれた当時とは状況が大きく異なります。 そう考えれば、本書のタイトル...
『学習支援のツボ』 佐藤 浩一 2014年 北大路書房2018.04.15 15:34 心理学は教育の役に立たないのではないか?という「教育心理学の不毛性」の議論が盛んに行われた時期が過去にありました。教員採用試験では、「教育心理学」が必ずといっていいほど出題されますが、採用試験のテキストに出てくる心理学の知見は古典的なものがほとんどなので、私も学生時代は「これを...
『授業設計マニュアルVer.2:教師のためのインストラクショナルデザイン』稲垣忠・鈴木克明 編著 2015年 北大路書房2018.04.15 15:20 大学生から初任教師として教育現場で働くようになると多種多様な壁にぶち当たります。その大きな壁の1つが、授業ではないでしょうか。 誰しもが教師になる前は、「こんな授業をしてみたい!」という理想を描いていたかと思います。最近では、「アクティブラーニング」という言葉も教育...